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横田眞の脳梗塞・甲状腺がんを克服してなんと神通力が宿った・・・(1014)
 

伊東 乾さんのつづきです。

 

今日は、伊東乾さんの著書『さよなら、サイレント・ネイビー』2007年)についてです。

 

「なぜ、オウム事件が起きたのか、何故多くの人間が麻原彰晃に心酔したのか、マインドコントロールとは何かなど、様々な観点を通して、事件の本質に迫った問題作。<局所最適、全体崩壊>をキーワードに特攻隊の精神から9.11のテロ、オウム事件まで、人間に共通する本質に迫る。」

 

豊田亨が出家して、自らの名前を捨て、『ボーディサットヴァ・ヴァジラパーニ』と名乗ったのです。

「豊田亨が失踪、つまり出家という名目で拉致されたのが92年4月。95年3月の地下鉄サリン事件以前から、彼が『ボーディサットヴァ・ヴァジラパーニ』となり、オウム真理教の科学担当者として仕事をしていることは知っていたので、実行犯だったと聞いて最初に思ったことは『やっぱりな』ということでした」

 

伊東乾さんと、元オウム真理教「科学技術省」次官の豊田亨(一審二審で死刑判決、最高裁に上告中)は、東大の同級生同士で、実験のペアだった親友二人だったのです。

 

「事件から4年ほど経って弁護士の依頼で豊田亨と接見を始めて以来、再発防止ということをずっと考えてきたんです」

 

伊東乾さんは豊田亨との接見、手紙のやりとりなどを通して、マインドコントロールの解けたかっての親友を<社会に役立てる>方法を模索し始めました。

 

「豊田亨は現在小菅拘置所にいます。ありうる選択肢としては、無期懲役が確定すること、つまりこの社会の片隅で現行法の裁きの下、生きることを通して罪を償うことでしょう」

 

「海軍には、黙って任務を遂行し失敗しても言い訳をせずに黙って責任をとるサイレント・ネイビーという伝統があります。しかしこれでは、失敗から何も学ぶことができない。闇雲な沈黙ではなく、後進に必要な失敗学を残す必要があると思うんです。本作のタイトルは、私たちひとりひとりがサイレント・ネイビーと訣別しなければならないという意味を込めたものです」

 

「『さよなら、サイレント・ネイビー』というタイトルは何度も変えましたし、表紙も暗い感じにせず気軽に手に取れるようにしたかった。未来は私たちが選び取るものだから」

 

「いま、彼は拘置所で、あらゆる私利私欲を超えた見地から、どのように犯罪を防止していけばよいのかなどを自らの経験に基づいて語ってくれています。彼は東京大学が排出した優秀な科学者OBの一人であることは間違いなく、『武器使用の経験があるテロリスト科学者』という特異な体験をし、現在は社会に貢献したいと心底思っている人材です。『豊田を許してやってくれ』ではなく、例えば、あのような経験をした彼が様々な犯罪防止のタスクフォースに参画することは、社会の知財の有効な再分配といって過言ではないと思うんです」

 

わたし(横田)は、「海軍には、黙って任務を遂行し失敗しても言い訳をせずに黙って責任をとるサイレント・ネイビーという伝統があります。しかしこれでは、失敗から何も学ぶことができない。闇雲な沈黙ではなく、後進に必要な失敗学を残す必要があると思うんです。」を読みながら、伊東 乾さんの作家としての魂を見たような気がするのです。

『さよなら、サイレント・ネイビー』は、豊田亨のマインドコントロールが完全に解けたことを意味するのです。

 

| 経済 | 04:32 | comments(1) | - |
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コメント
勉強になりました。
| セシル | 2010/11/22 5:47 PM |
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